インターセプターホテルInterceptor Hotel 

イベントでの展示もひと区切り。雑誌やTVの取材も落ち着き、100km以上遠方へのドライブも問題なくこなしています。そんな中、2018年10月7日、K師匠が経営する「彩香の宿 一望」に宿泊してきました。お目当ては世界屈指のサービス、MADMAXインターセプタープラン(インターセプターホテル)です。

1月にK師匠がfacebookで発表した瞬間から予約をしたい気持ちでいっぱいでしたが、イベント出展が続いたり、実走行するための手直しを加えたりしているうちに夏になってしまい、涼しくなったらすぐに予約しようと狙っていたのです。
別にインターセプターで行く必要はないのですが、ようやく完成したインターセプターに乗って、K師匠に挨拶に行きたいとずっと思っていたのです。そして、インターセプターホテルのインターセプタープランにインターセプターで行き、インターセプターの前でインターセプター談義ができたら…と思うと、最高じゃないですか。それができるのに、やらない手はありません!

彩香の宿 一望は、MADMAXのキャストが来日した際に宿泊した施設なので、僕のような者にとっては宿泊するだけでも聖地巡礼。僕のこれまでの人生では、宿=仕事や旅など目的のための宿泊施設でしたが、今回は宿泊するために旅行するという、初めての経験。予約を入れる前からドキドキです。
結果から言うと、彩香の宿 一望は、温泉や食事だけでも大満足! 生ビールや珈琲の一杯まで「研ぎ澄まされた感」があり、K師匠のコダワリを存分に感じる事ができました。
ホテルの目玉は、筑波山から関東平野を一望できる大パノラマの展望貸切風呂(通称MADMAXの湯)。地平線の彼方まで続く絶景で露天風呂に入れるなんて、ここでしか味わえません!

ここまでは、一般的なプランでも同じ内容ですが、インターセプターホテルでは、師匠のインターセプターの同乗走行や記念撮影ができるほか、MADMAXな特製ディナー(絶品のクンダリーニハンバーグ)、MADMAXコンベンションを主宰する白石氏がデザインを担当したオリジナルTシャツが購入できるなど、インターセプターが好きなら飛びつきたくなる内容です。

K師匠のインターセプターは、忠実度では世界一と言われているゴードン氏製作のレプリカであり、僕がインターセプターを製作する際にアドバイスを頂いたり、目標にさせて頂いたり、このホームページのトップ画像(スライドする画像の1枚目と3枚目)に使用させて頂くなど、本当にカッコ良いのです。
今回、恥ずかしながら僕のインターセプターを並べさせて頂き、2台のインターセプターを眺め、ようやくここまで到達できた達成感で胸がいっぱいになりました。僕のインターセプターも、フロントマスクやオーバーフェンダーはゴードン氏が製作しているため、ライトカバーの色が違う以外は本当にそっくりな兄弟車。2台並んだ存在感や迫力、カッコ良さを目の前に、K師匠とオーナーならではのインターセプター談義が始まると、あっという間に空が真っ暗。3時にチェックインして立ち話をしたと思ったら、あっという間に6時半(笑)
当時マッドマックスを観た直撃世代で、いつか俺もインターセプターに乗るぞ! と思った少年 …のまま大人になった2人と、旦那がインターセプター乗りというだけで意気投合できてしまう被害者の会2名(笑)の、とても貴重で楽しい時間でした。

はじめての故障Accident 

そして翌朝、2台でドライブして撮影することになりました…が、200mも走らずにエンジン停止。走行中にストンと止まり、そこからクランキングしても初爆がありません。この症状は間違いなく燃料ポンプのトラブルです。僕のインターセプターは、オーストラリアから購入した際にアルミの板を貼り合わせた箱のような燃料タンク(キャブレター用)が付いていました。これをインジェクター用に改造するのは手間が掛かるため、とりあえず手元にあった国産車用の新品燃料タンクに交換してあります。燃料ポンプなど一式も、国産の新品がタンクに内蔵されています。純正の古い部品が壊れたなら笑い話ですが、こちらで交換した国産新品が壊れるのはガッカリです。まだ1000kmも走ってないのに…。
K師匠にも迷惑を掛けてしまい、本当に恐縮しましたが、くよくよしている場合ではありません。基本整備全般をお願いしているフィールドソースに電話したところ、すぐにローダーを動かしてもらえることとなり、当日中に弊社工場へ移動。定休日で工場に1台分のスペースがあったため、MoTeC ECUのログを確認するなど総チェックをおこなった結果、やはり燃料ポンプのトラブルでした。翌日には交換部品が届き、何事もなくエンジン始動。近所をグルグルと走り回りましたが、完調に戻りました。

インターセプターでは初の路上ストップでしたが、今回重点的に点検をおこなったことで、水温を下げる方法や無駄な配線のさらなるスリム化など、色々と対策できる部分が見えました。災い転じて福とするべく、さっそく冷却側の改造を始めてみようと思います。左の画像は、インターセプターホテル限定Tシャツと、今回導入するパーツです。