MAD MAX 怒りのデス・ロード(Fury Road)

「2で大破したはずでは?」とファンを混乱させる。2と見た目が似ていることも混乱の一因ですよね。
実は、この映画には前日譚があります。
映画の中で、何度も死んだ女の子の顔がフラッシュバックするのは、この 前日譚で登場するキャラクターです。
詳細はこれを購入して読んでください。
この 前日譚の中で、マックスはインターセプターをドンガラから製作しています。これは2で自爆した残骸がベースです。
マフラーなどは、1、2の両方と異なる形状。
略奪、ゴミ漁り、ボディガード、鉱夫、暗殺者(ただし自分が納得した時だけ)をやり、少しずつパーツを集め、インターセプターの復活を目指して生きています。

しかし、エンジンだけは手に入らない。

そんな中、ガスタウンのサンダードームで、もの凄い優勝賞品が出る噂を耳にする。
ご丁寧にスーパーチャージャーとスコット一式も付いた状態です。
マックスはこれを手に入れるためにサンダードームで優勝し、その際の戦闘でバザードという野党(山ネズミ。デスロードに登場する、赤いトゲトゲ車輌&バイクの一団)のリーダーを殺します。
エンジンを持ち帰り、レストア中のファルコンに搭載しようとした矢先、復讐に燃えたバザード一団が現れ、マックスは半殺し。エンジンと車体は強奪されてしまいます。
当然、奪い返しに行くのですが、道中で「娘を助けて!」な女性と遭遇。即答で断るものの、気が付いたら助ける流れ…いつものパターンです。

で、奪い返しに行ったところ、バザードのメカニックによって、車体にエンジンは搭載完了。燃料配管・点火配線作業+セッティングも完了していました。
多少トゲトゲが付いていましたが、3代目インターセプターの完成です。
この救出劇の後、結果的に二人とも死なせてしまいます。
これがトラウマとなり、フューリーロード劇中で少女のフラッシュバックに苛まれることになります。

スーパーチャージャーは2とほぼ同形状なので、これはSBCクラガー製と認識して良いのではないか…と考えます。上のコミックの画像とこちらの劇中画像の両方に、これまで無かったスコットへ燃料を送るホースが伸びているのが確認できます。また、この画像には間違いなくスロットルレバーも写っています。さらに、エンジン始動と同時にスーパーチャージャーが回転することから、オン/オフ機能は無く直動である可能性もあります。
これらの事実から、劇用車はシリーズ初の「実働する本物のスーパーチャージャー搭載」または「ちゃんとそれらを指摘されつつリアルに製作された」と感じます。

左のライトカバーが割れていたり、マフラーがまた形状変更されていたり、タイヤに走破用のチェーンのような物を巻いているのも特徴です。
左のライトカバーが割れているのは、前日譚コミックの最期のシーンとの繋がりを感じさせる演出かもしれません。
上映開始2分半で横転。全損かと思いきや、驚異的な板金技術で敵車輌として復活します。これに対し、「俺の車だ!」と連呼するマックスの気持ちに、こちらの心も痛みます。
何度も命を賭けて、ようやく仕上がった愛車。いや、相棒です。
塩の砂漠で一行を引き留め、シタデルに戻る提案をした理由は、彼女たちの事を思うだけではなく、愛車を奪い返したかったからなのでは…と、想像します。。

最期は大型2台に挟まれて、横転、爆発しつつ大型のタイヤに2発もらって飛んでいきました。
シタデルから去ったマックスは、恐らく全損したインターセプターの元へ向かったのだと思います。再度インターセプターを起こすために。