ファルコンを探すFind Falcon 

ファルコンの詳細などについてはこちらに説明していますので、気になる方は参照してください。こちらでは、実際に僕が購入するための個体を探します。
どのファルコンを選んだところで、40年物であることに変わりはありません。しかし、保存状態によってコンディションが大きく異なるのが旧車です。
日本は「雨がよく降る(しかも酸性)」ので、屋根付きガレージの方が保管状況は良いと思います。さらに「湿度も高い」ので、空調の効いた屋内に保管するのが最良と言えるでしょう。
対するオーストラリアは、日本と比較にならないほどカラッと乾燥していて、雨もあまり降りません。しかし、全然降らないわけではないので、長期間の屋外放置車両は、日本と同様ボロボロに錆びてしまいます。晴れの日が多い=紫外線に多く晒されるため、屋外保管の個体はダッシュボードやシートなど、内装がヤラレていることが多いです。
つまり、空調は不要だとしても、屋根付きガレージに保管されていた個体があれば、それに越したことはありません。
まぁ、異国の中古車が屋根付きガレージで保管されていたかどうかなど、調べることすらできませんので、内装の紫外線によるダメージで判断するしかありませんが。

なので、購入する際に重要なのは「このクルマは大切にされていたっぽい」「オーナーに愛されていたっぽい」と、僕の心を後押ししてくれる切っ掛けです。どうせ古いクルマは、買った後に色々あるに決まっているからです。

しかし、状態の良いファルコンがここまで暴騰しているのは驚きです。5~6年前までは、バリッとしたXBでも300万以下で選び放題だったんです。好景気で欲しい人の所に行き渡ってしまったのと、中途半端な程度の個体がスクラップになったのが原因だと思われます。
歴代スカイラインで一番売れたケンメリは、中古車屋が買い取ってくれないほど中古市場に溢れ、何台もスクラップになった時期があります。そうやって個体数が減少した今、ハードトップは600万以上。GT-Rは数千万というプライスになりました。日本におけるケンメリの立ち位置と、三代目ファルコンの立ち位置が、みごとなほどに重なって見えるのは僕だけでしょうか。

状態の良い個体が海外のフォードファンに多く流出しているという噂もあります(僕も同じ穴の狢になろうとしていますが)。もしこれが事実なら、今後オーストラリアのバブルが大崩壊したとしても、極端に安くなることは無いでしょう。グローバル化が進んだお陰で、今後価格は上昇する一方だと思います。

こうやって考えると、アメリカやEUで売っている完成車輌のビックリ価格も、「もしかすると安いのかも…」という気がしてきますし、素のファルコンも急がなければ完全に手が届かない価格になるかも…。と、心配になってしまいます。